尋常性乾癬

乾癬は、中国では、銀屑病と称され、一般に衛気営血弁証で血分に熱があると考えられ、血熱を改善する清熱涼血剤がよく使用されます。大手町薬局では、この疾患は患者さまも多く改善例も多数みられます。


(症例)

48歳 男性 171cm 88kg

<服用前>

背中、肘、腹部、脛に銀白色の鱗屑がみられる痒みはないが抗精神剤セレネース、レボトミン、副作用止めの アキネトンや睡眠薬のベゲタミンAを長年服用しているため舌質は暗紫紅色、病院で処方されたステロイド軟膏を 長年塗布しているが効果はない。

<処方、経過>

舌質に典型的なオ血症状が現れていたので駆オ血剤を中心に清熱解毒の黄連解毒湯を配合。 5ケ月服用し痒みがでてきたので去風剤、白鮮皮を加えました。 1年服用し厚みのあった鱗屑も少なくなり痒みもおさまりました。 2年服用後鱗屑もほとんどみられなくなったが、漢方薬の服用をやめると夏場は良くなり冬場悪化します。 服用すると体調も良いので回数を減らして継続服用しています。体重の減量をすすめたが少しずつ増加しています。


(症例)

38歳 男性 175cm 80kg

<服用前>

病院で尋常性乾癬と診断され、副腎皮質ホルモンの外用や痒みがあったため抗ヒスタミン剤の服用、紫外線照射、チガソンの 服用、ビタミンの服用などの治療を受けたがいずれもあまり効果がなくステロイド軟膏のみ使用してます。 皮疹の状態は全身に紅斑と銀白色の鱗屑、痒みがあり点状の出血がみられます。

<処方、経過>

大手町薬局の漢方薬は病名だけでなく皮膚の状態や体質などをみて処方を決めます。体質改善することを中心に組み立てます。 この方は処方のベースは清熱涼血薬になり、熱症が強いので石膏を加えました。また痒みがひどい時は白鮮皮、蝉退を加えます。 ステロイド軟膏を少しづつ減らし漢方薬の服用と生薬軟膏の併用で3カ月目くらいから赤みがとれてきて痒みもおさまってきました。 服用6ケ月くらいで鱗屑も少なくなり、背中の紅斑、点状の出血もおさまってきました。


(症例)

42歳 男性 身長170cm 体重85kg

<服用前>

7年くらい前に尋常性乾癬と診断され血液検査では、中性脂肪とコレステロールが高く、痩せるように言われています。 皮膚は銀白色の厚いふけを伴った暗紅色の紅斑が周りの皮膚より少し盛り上がったような状態で全身に広がっています。 痒みがひどく風呂に入ると特にひどくなります。

今までは顔には出てなったのですが顔が真っ赤になるようになり現在も続いています。 以前はオキサロールとチガソンを使用していましたが今は何もしていません。 かゆみ止めの薬のみ服用しています。

<処方、経過>

もち米を食べると症状が悪化することがあり赤みがひどくなった時には清熱涼血薬が必要です。 生地黄、牡丹皮、連ぎょう、赤芍薬、金銀花、黄連、黄柏、石膏などを組み合わせて使用します。 かゆみ止めとしては苦参、白鮮皮を加えます。

漢方薬服用2カ月で顔の赤みがとれてきました。 同処方で3カ月服用で鱗屑が少なくなり全身の赤みも少しとれてきました。 3年くらい服用でほとんど改善、今は服用を中止しています。


(症例)

64歳 女性

<服用前>

10数年前より頭部に始まり、次第に両腕の肘の外側、腹部、背中、両足のふくらはぎ等に厚い銀白色の鱗屑を乗せた境界が鮮明な皮疹が生じ初めのうちは放置したが頭部のフケがあまりにひどいので病院に行くと尋常性乾癬と診断されステロイド軟膏による治療を始めました。 一時的に症状は軽快するものの塗るのをやめると元に戻ってしまいます。長年使用するとステロイド剤の副作用が気になり温泉療法を勧められ一度は治癒したかにみえましたがそれ以後に効果はなくずっとフケ状の落屑に苦しめられていました。

<処方、経過>

患部の症状と全身の状態から血熱・血オの症と判断し漢方薬と生薬軟膏を処方しました。服用後3週間目くらいから症状が少しひどくなるがステロイド軟膏の急な中止と漢方薬の瞑眩反応と思われます。 ほとんど全身に広がっていた患部が少し減り白っぽく変化してきたが今までなかった痒みが出てきたため去風剤の苦参を加えました。 4か月後皮膚症状は改善し、うっすらとあとがのこる程度になってきました。



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