坐骨神経痛

坐骨神経痛は、臀部、下肢の後ろから足先にかけて走る痛みのことです。坐骨神経の走行と痛みの部位が一致することからその名前がつきました。坐骨神経は左右一本ずつあり、左右の三~四本の腰髄神経が集まってできた太い神経の名称です。坐骨神経痛のほとんどは腰椎で腰髄神経が圧迫されていることが原因です。坐骨神経痛を起こすような病気は、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症・腰椎分離すべり症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症などです。


◆腰椎椎間板ヘルニア


坐骨神経痛を生じる一番の病気として「椎間板ヘルニア」があげられます。椎間板とは、背骨と背骨の間にあるクッションのようなもので、坐骨神経痛はその椎間板が後外側に飛び出し腰髄神経を圧迫した結果起こります。その原因として予想以上に強い力が背骨にかかった、もしくは年齢により椎間板そのものが老化変性したなどが考えられます。坐骨神経痛のため体が前横に傾き、まっすぐに立っていられなくなります。圧迫された神経によって下肢の筋力や感覚が障害される部位が違いますが、多くは下腿から足にかけてが多いようです。また、坐骨神経痛が強いため、まっすぐ仰向けに寝られなかったり、仰向けで膝を伸ばしたまま片足全体を持ち上げるとさらに痛みが強くなります。


◆腰椎分離症、腰椎分離すべり症


若いスポーツマンに起こりやすく、背骨の後方にある椎弓の一部に亀裂骨折が起こることがあり、これが、「腰椎分離症」です。分離のために下の腰椎に対して上の腰椎が前にずれてしまった場合「腰椎分離すべり症」となります。腰椎分離症は人口の6~10%に起こり、症状がなければそのまま経過観察していて差し支えありません。


◆腰部脊柱管狭窄症


しばらく歩いていると膝下がしびれて痛む、足に力が入りにくくなるといった症状がある場合、腰部脊柱狭窄症が疑われます。このように歩行中に歩けなくなり、しばらく休むと再び歩けるようになるような状態を「間欠性跛行」といいます。これは、腰部脊柱管狭窄症以外に、下肢の血管障害でも起こりますが、後者で腰痛を来たすことはありません。腰部脊柱管狭窄症とは、腰椎の中にある「脊柱管」と呼ばれる神経が通る管が生まれつき狭い人に起こることが多い病気です。老化により骨が出っ張ったり、椎間板が出っ張ったりしてさらに脊柱管が狭くなり、神経、さらに神経を栄養する血管を圧迫します。このため、坐骨神経痛を生じ、狭窄の程度、場所によっては排尿が悪くなることもあります。


◆腰椎変性すべり症


椎間板や椎間関節の老化変性が原因で腰椎が前方にずれた病気を「腰椎変性すべり症」といい、女性に多いようです。腰痛を主体とし、脊柱管の狭窄が強ければ坐骨神経痛や排尿障害が起こります。



坐骨神経痛と漢方へ

医薬品のご購入について