脂肪肝

脂肪肝とは肝臓を構成する細胞に脂肪がたまる病気で、「肝細胞の約1/3以上に脂肪が蓄積している(脂肪滴という脂肪の塊が沈着している)状態」とされています。かつては、脂肪肝は特に悪い経過をたどることはないといわれていました。しかし、最近の研究では、10年以上脂肪肝の状態が続いていると、肝硬変へと進行するケースも、あることがわかってきました。

ほとんどの脂肪肝の患者さんは、血液検査で肝機能を示すGOTとGPTの値が基準値を超えています。GOTとGPTは肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が破壊されたときに血液中に増えます。脂肪肝では、どちらも100単位以下の場合が多く、GPTのほうがGOPよりも値が高い、という特徴があります。また、肝臓でつくられるコリンエステラーゼという酵素の値も高くなります。


肝臓に脂肪がたまっているだけであれば、肝臓の組織の破壊はあまりひどくはなく、肝機能の数値も比較的低い値にとどまっています。このような状態を「非アルコール性肝炎(NASH)」といい、GPTよりGOTのほうが高い値を示すようになります。NASHは、脂肪肝という病態に、さらにもう一つの要因が加わることで発症します。腸内で増殖した大腸菌の毒素が、門脈を通って肝臓に運ばれてくることが要因になることもあります。また、太っているということは、皮下脂肪をはじめ、全身の脂肪組織が大きいということです。そのため、肝臓に運ばれる脂肪酸が増加し、その分、肝臓で燃やされる脂肪酸の量が多くなります。その過程で活性酸素がつくられ、それが要因となってNASHが起こることもあります。


脂肪肝のなかでも、肝硬変に進行するケースでは、NASHが深くかかわっていると考えられます。炎症が続くと、組織を修復するために、コラーゲンという線維がたまって肝硬変へと進むのです。多くに人は脂肪肝のままに終わりますが、、NASHになって10年ほどたつと、肝硬変のリスクがかなり高くなります。肝硬変を防ぐためには、脂肪肝をしっかり治しておくことが大切です。



脂肪肝と漢方へ

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