脳の断面図

脳の血管が詰まる病気が「脳梗塞」です。日本では、近年増加の一途をたどっており、脳卒中全体の約3/4を占めています。血管の詰まり方により次の2つに大別されます。


  • 脳血栓・・・動脈硬化などで脳の血管の内部が狭くなったところに「血栓」と呼ばれる血の塊ができ、血管が詰まります。
  • 脳塞栓・・・心臓などでできた血栓が血流に乗って運ばれ、脳の血管に詰まります。脳の血管が詰まると、その先に血液が流れなくなります。そのため、詰まった個所より先の部位では、酸素と栄養が不足して、脳細胞が傷害されてしまいます。
  • 脳卒中の本格的な発作を起こす前に、ちいさな軽い発作が起こることがあります。 小さな発作があった場合、それに気づいて早めに治療を受けることで、本格的な発作の予防につながります。


    脳梗塞の場合一時的に起こる小さな発作を「TIA](一過性脳虚血発作)といいます。TIA は脳の血管に血の塊が詰まっておこります。詰まった個所より先に血液が流れなくなるために、脳が傷害されます。ただし、この時点では、脳梗塞とTIAの区別はできません。24時間以内に血栓が自然に溶けて、血流が回復すればTIAとみなされますが、実際には、数分~数十分間で回復することがほとんどです。TIAでは「めまい、視野障害、右半身または左半身の麻痺やしびれ、言語障害、うごきがぎこちなくなる」と言った脳梗塞の症状が現われますが、血流が回復すれば直ります。


    脳にできた梗塞が、ごく小さい場合には、症状が現われないこともあります。これを「無症候性脳梗塞」といいます。無症候性脳梗塞は、他の病気の検査で、MRI検査を受けたときや、「脳ドック」を受診したときなどに発見されることがあります。症状がなくても、脳の血管には、梗塞部位ができているのでいずれは本格的な発作を起こす可能性があります。また、小さな梗塞を積み重ねると「脳血管性痴呆」に進行する危険性もあります。そこで無症候性脳梗塞が見つかったときには高血圧、糖尿病などの危険因子の治療を行いまた、食事や喫煙などのライフスタイルに気をつけて、進行を防ぎます。


    脳梗塞と漢方へ

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