味覚障害

私たちは、食べ物や飲み物に、「甘味」「苦味」うま味」「酸味」「塩見」などの「味」を感じています。ところが近年こうした食べた物の味がわからない、味の感じ方がおかしいなど、味覚障害の患者さまが増えています。味覚障害は食事の楽しみが奪われるだけではなく、食欲が低下したり、栄養が偏ったりするため、健康に影響が及ぶこともあります。


味覚障害の症状は、さまざまです。「まったく味が感じられない」だけでなく、「味がうすく感じられる」あるいは「何を食べても苦い」こともあります。また、不思議なことですが、「何も食べていないのに苦みや渋みを感じる」こともあります。そのほか、甘味など、「特定の味だけわからなくなる」場合もあります。味覚に障害があると、食事の内容が偏ったり、食事量が少なくなる原因になります。あるいは、料理の味が濃くなることもあります。たとえば、料理に使う塩の量が多くなると高血圧の要因になるなど、全身の健康に影響することもありますから、単に味の問題だとすませることはできません。


私たちの舌の表面には「味蕾」と呼ばれる、味を感じるセンサーがあります。味蕾は、「味細胞」が40~50個集まり、花のつぼみのような形を作っています。それぞれの味細胞の先には、「微小毛」というアンテナのようなものがあり、唾液に溶け込んだ味の成分をとらえます。味の情報は、味細胞で電気信号に変えられ、神経を通って脳へと伝わっていきます。


この味蕾は、舌全体に約5000個分布しています。味蕾はすべて同じ構造をしており、特定の味を感じるのではなく、舌全体で、甘味や塩味などの基本的な味を感じています。


ところで、味細胞は新陳代謝が大変活発で、約30日間ほどで、新しい細胞へと入れ替わります。このとき必要になるのが、「亜鉛」です。亜鉛の刺激によって、味細胞の再生が促されるのです。そのため、亜鉛が不足すると、味細胞の再生がうまくいかず、味覚障害の原因になります。



味覚障害と漢方へ

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