高血圧の症状

心臓から送り出された血液が全身を巡るとき、血管の壁に及ぼす圧力が「血圧」です。その値は血管を流れる「血液量」と、太い血管から細い血管に血液が流れていこうとするときに起こる「抵抗」によって決まります。私たちが一般的にいう血圧とは大動脈、中・小動脈の血圧を指しています。


血圧には「収縮期血圧」、「拡張期血圧」という二つの値があります。心臓は、収縮することにより、血液を全身に送り出します。このとき、血管内圧が最も高くなります。これを収縮期血圧といい、一般に「上の血圧」、「最高血圧」、「最大血圧」などと呼ばれています。


血圧の測定では、収縮期血圧が140以上または拡張期血圧が90以上に保たれた状態が高血圧であるとされています。しかし、近年の研究では血圧は高ければ高いだけ合併症のリスクが高まるため、収縮期血圧で120未満が生体の血管にとって負担が少ない血圧レベルとされています。


1ヶ月に1回しか測らない「外来血圧」では、値にバラツキが出ますが、家庭でも血圧を測定すると、測定回数が増えるため、血圧の変化をかなり正確に把握することができます。さらに家庭で測る「家庭血圧」のほうが、より適切な血圧値が得られることがあります。家庭血圧は、外来血圧より一般に低めに出ます。そこで、家庭血圧では「収縮期血圧が135以上、拡張期血圧が85以上を高血圧としています。


年をとると高血圧の人が増えるのは、老化によって、誰でもある程度は動脈硬化が起こるためで、血管の弾力性が悪くなり、血液が流れ込んできたときに、若いときのように血管が弾力的に拡張せず、血管内の圧力が上がるからです。ただし、加齢とともに血圧が上がるのは10~15%程度の人で、ほとんどの人は年をとっても血圧はあまり変化しません。


高血圧は、さまざまな臓器障害を引き起こす原因となります。中年の域に達したら、自分の血圧には十分に注意を払ってください。血圧が高くても、初めのうちはほとんど自覚症状はありません。しかし、高血圧の状態が長く続くと、心臓や血管に負担がかかり、やがて、さまざまな臓器障害を引き起こします。高血圧によって起こる臓器障害の中でも、最もおこりやすいのが「心臓肥大」です。高い圧力で血圧を送り出しているうちに心臓の筋肉が厚くなって、弾力性を失い、拡張障害を起こします。これがさらに進むと、心臓は収縮にも障害をきたし、動悸や息切れなどの症状が現れる「心不全」となります。また、腎臓は血液を濾過する臓器ですので、高血圧とのかかわりが深く、腎臓の細い血管に、長い間、高い圧力がかかると、腎臓の機能が低下してきます。そして、最終的には「腎不全」に陥り、機能しなくなることもあります。このほかにも、「脳血管障害」「大動脈瘤」などを引き起こす原因にもなります。


高血圧と漢方へ

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