腎不全

私たちのからだの60%以上は血液をはじめ細胞の内や外を満たしている体液で占められています。血液や細胞内外の体液こそは私たちの生命活動の源泉であり、なくてはならない環境と言うことができます。腎臓の最も重要な働きは、私たちの身体の内部環境であるこれらの体液の状態を一定に保つことです。


この腎臓が腎臓病その他の原因で十分に働くことができなくなると、体液の恒常性を維持することができなくなり、最終的にはいわゆる尿毒症という状態に陥って生命の危機を招くことになります。このような腎臓の働きの多くはネフロンと呼ばれるシステムによって行われています。ネフロンは腎臓で尿をつくる基本的なシステムで血液を濾過する糸球体と呼ばれる濾過装置とその濾過液を精製して本当に尿に仕上げる尿細管と呼ばれる装置からできています。一個の腎臓にはこのネフロンがおよそ100万個あると言われており、したがって私たちは左右に約200万個のネフロンを持っていることになります。


糸球体は毛細血管の一部が変形して濾過装置となったもので、一分間におよそ120ml.の糸球体濾過液を濾過していますが、これは一日に換算すると、なんと150~180㍑もの濾過量になります。尿細管ではこの糸球体で濾過された水分のほぼ99%を再吸収するとともに、体液の恒常性を維持するために必要な成分の調整を行って、最終的に一分間におよそ1ml.の尿として排出します。腎機能とよばれる腎臓の働きは一個一個のネフロン機能の総和で表され、腎機能の低下は正常に機能しているネフロン数の減少と考えることができます。腎不全という状態は正常な働きをするネフロンが極端に減ったことによって、もはや血液などの体液の状態を保つことができなくなった状態ということができます。機能ネフロンの数を極端に減らす原因がすなわち腎不全の原因です。


腎不全と漢方へ

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