頻尿

頻尿とは、尿を排出する回数が通常より増えた状態です。「最近トイレに行く回数が増えたが、頻尿なのかどうかわからない」という人は、1日の排尿回数を数えてみましょう。目安としては、「日中に9回ないし10回以上、夜間に2回以上トイレに行かなくてはならない状態」であれば、頻尿と考えられます。


尿は腎臓で作られ、いったん膀胱に溜められてから排出されますが、膀胱に溜めることができる尿の量は、普通400~500ml程度です。そして、膀胱に尿が300mlくらい溜まると膀胱内の圧力が高くなり、その信号が大脳に伝わるため、尿意を感じます。私たちが1日に排泄する尿量は1000~1500mlですので、1日の排尿回数は4~5回程度になります。しかし、頻尿の多くは、一回の排尿量が通常より少なくなるため、排尿回数が増えるのです。その場合の一回の排尿量は、100ml以下ひどい場合は50ml以下になります。


●頻尿の原因・・・頻尿はさまざまな原因によって起こります。


①膀胱の容量が減少している場合・・・膀胱内に溜めることができる尿の量を、「膀胱の容量」といい、膀胱の容量が減少すると、排尿回数が増えます。膀胱の容量が減少する原因には次のようなものがあります。


  • 複雑性膀胱炎(慢性膀胱炎)・・・男女を問わず中高年に多く見られる膀胱炎で、すぐに再発するという特徴があります。

  • 前立腺肥大症・・・前立腺が肥大すると、膀胱の出口付近や尿道が圧迫されるため、尿の出が悪くなったり、排尿に時間がかかるようになります。そのため、排尿後も膀胱内に尿が残り、その分、膀胱の容量が減少するので頻尿になります。

  • 間質性膀胱炎・・・女性に多い病気です。膀胱粘膜の下にある間質という組織に点状の出血が起こります。原因は不明です。尿が膀胱に少しでも溜まると、痛みが起こり、出血することもあります。

  • 膀胱腫瘍・膀胱結石・・・膀胱にできた腫瘍が膀胱壁の中に広がってきた場合は、膀胱壁の伸展性が失われます。また、膀胱内に大きな結石がある場合には、結果的に膀胱の容量が減少し、いずれの場合も頻尿になります。

  • ②膀胱に刺激が続いている場合・・・膀胱に物理的な刺激が加わっている場合や、膀胱の神経が刺激されている場合には、尿が少ししか溜まっていなくても尿意を感じるようになるため、頻尿になります。


  • 神経性頻尿・・・精神的な緊張が原因となる頻尿で若い女性や子供に多く見られます。昼間は何度もトイレに行きますが、夜寝ているときは、トイレに起きることはないという特徴があります。

  • 脳神経系の病気・・・「脳梗塞」や「パーキンソン病」などにより、脳神経が障害されると、頻尿になることがあります。

  • 妊娠・・・子宮内の胎児が成長してくると、膀胱が外側から圧迫されるので頻尿になります。

  • ③作られる尿量が増えた場合・・・腎臓でつくられる尿の量が増えると頻尿になります。この場合には、一回の排尿量は正常ですが、排尿回数がふえるのが特徴です。


  • 重篤な病気・・・特に夜間の尿量が増えます。「心不全」や「腎不全」などの病気が隠れていることがあります。これらの病気では、顔や手足に「むくみ」が現われるので、そういった症状がないかどうかに注意する必要があります。

  • 夜間頻尿・・・高齢になると夜間の尿量が増えます。高齢になると腎臓の尿を濃縮する機能が衰えるために、尿が多く作られるようになります。


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