不妊症

夫婦が普通の性生活を行っても妊娠しない状態を「不妊」といいます。そして、2年経過しても妊娠しない場合を「不妊症」といいます。一般に、性生活を始めて1年を経過すると80%の夫婦が、2年以上を経過すると90%の夫婦が妊娠すると言われています。このため、不妊症かどうかは、2年を目安に判断されるのです。現在、不妊症は10~20組の夫婦に1組の割合で見られます。不妊の原因は女性にあると考えられがちですが、男性に原因がある場合や男女双方にあることもあります。また、妊娠しても、「流産・早産・死産」を繰り返して、子供が生まれない場合を「不育症」といいます。不育症は200~300組の夫婦に1組の割合で見られます。


★女性の原因

●排卵障害・・・女性の不妊の原因の中で最も多いのが「排卵障害」です。排卵は、脳下垂体から分泌されるホルモンが排卵を刺激することで起こります。このため、脳下垂体からのホルモン分泌のバランスが乱れると、卵巣が正常に働かず、排卵が起こらなくなったり、排卵回数が減少します。


●卵管障害・・・卵管が周囲の臓器と癒着を起こしたり、卵管の上皮に炎症が起きて、内腔が狭くなったり、詰まったりした状態です。そのため、卵管内で卵子と精子が出会えません。


●子宮の異常・・・子宮にポリープや筋腫がある場合、また、子宮に先天的な奇形がある場合には、受精卵が子宮内膜に着床することが難しくなります。先天的な奇形には、子宮体部が2つに分かれている「双角子宮」や子宮が二つある「重複子宮」などがあります。

●子宮内膜症・・・子宮の内側を覆っている内膜と同様の組織が、子宮以外の部位に増殖する病気です。この子宮内膜症が卵管に起こると、卵管が周囲の臓器と癒着したり、閉塞して、不妊の原因になることもあります。

★男性の原因

●乏精子症、精子無力症・・・「乏精子症」は精子の数が少なく、「精子無力症」は精子の運動性が乏しいものです。これらは男性の不妊原因として最も多く、不妊症の原因のおよそ30%を占めます。精子の数が極端に少なかったり、運動性が乏しかったりすると、妊娠が難しくなります。

●精索静脈瘤・・・精索静脈は睾丸の上部にある静脈です。この静脈の血流に逆流が起き、血液が溜まって瘤ができるのが、「精索静脈瘤」です。血液が停滞することによって睾丸の温度が上がるため、精子をつくる機能が低下します。

●精管欠損・・・精管が閉塞している「精管欠損」があると、精子が輸送されず、不妊症の原因になります。

★その他の原因

●抗精子抗体、抗卵抗体・・・女性に精子に対する抗体があったり、卵子に対する抗体があると、受精が起こらなくなり、妊娠が難しくなります。漢方としては、免疫異常を改善する柴胡剤を使用します。

●機能性不妊・・・原因がわからない不妊症を「機能性不妊」といいます。機能性不妊は、不妊症の原因の30~40%を占めると言われています。



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