アルツハイマー病

アルツハイマー型認知症では、物忘れなどの記憶障害がなだらかに進行するのが特徴です。そして、その症状がどんどん進んでいき、日常生活が困難になって、寝たきりになって自分で起きあがれなくなります。症状が進行していく過程は、個人差がありますが、大きく次の三期に分けられます。


<第一期>


病気が始まる第一期は、「物忘れ」が目立つようになり、自分のいる場所や時刻を間違えるようになります。女性では、家事ができなくなって、作る料理の種類が減ったり、字がうまく書けなくなったりすることもあります。


<第二期>


進行すると、簡単な言葉を理解したり、表現する能力や、まとまった動作や作業をする能力が低下します。また、道がわからなくなって迷子になり、徘徊することもあります。性格が変化して、怒りっぽくなったり、喜怒哀楽がなくなることもあります。


<第三期>


さらに進行すると、痴呆状態は非常に高度になります。家族の名前や顔がわからなくなり、話すことはできても、会話が成り立たなくなってきます。また、寝たきりになって自分で起きあがれなくなることもあります。


●原因


高齢になると、誰でも、ある程度の脳の萎縮は起こります。しかし、アルツハイマー型認知症の場合は、脳のなかでも、記憶に関係する「海馬」が異常にやせてくることなどによって起こります。そのため、情報を捕まえられなくなり何度同じことを聞いても、毎回「初めて聞いた」ということになるのです。


アルツハイマー型認知症と診断された場合でも、早期であれば、薬やリハビリテーションで進行を遅らせるのみ薬としては、アリセプトがよく知られています。この薬は、やせた海馬を元の状態に戻す作用はありません。そのため、海馬がまだあまりやせていない早い段階から使い始めたほうが、効果があります。そして、症状が軽い早期に服用すれば、進行を遅らせることができます。


脳内の神経伝達物質のうち、興奮系には、ドパミン神経、グルタミン酸神経があり、鎮静効果のある神経伝達物質にはアセチルコリンやセロトニン神経があります。セロトニンは記憶や学習機能への関与が古くから示唆されており、海馬のセロトニン濃度と学習効果の保持とが並行するというほうこくもあります。アルツハイマー型認知症の脳線核の神経細胞の減少、セロトニン合成酵素であるトリプトファン水素化酵素活性の低下などが報告されています。また、ノルエピネフリン系は覚醒レベルや注意レベルを高めるとされますが、記憶や学習機能との関連を示唆するものもあります。



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